Багш нарын Баяр(バクシナリン バヤル):先生のお祭り 前半
今年もやって来ました。
Багш нарын баяр(バクシナリン バヤル)
世界教師デーに合わせて行います。
教師に感謝する日とユネスコが定めているそうです。
学校でのバヤル
去年は配属されたばかりで、色々と疲れましたが
今回は1年経ってだいぶ慣れている自分に気づきました。
高校生たちがホスト役として先生たちをもてなしてくれます。
おきまりの歌があったり…
先生たちによる椅子取りゲームをやったり…
フラフープリレーをやったり…
と色々な企画を考えていて、さすが高校生になると違うなと感じさせられます。
音楽がかかるとこんな風に踊り始めたりします。
こうした行事に踊りは欠かせないみたいです。
高校生の男子が積極的に踊っていました。
そして音楽が変わり、ディスコのような感じに。
ほんとみんなこういうのが好きだなぁ…
テアトルでのバヤル
次の日は先生たちの表彰を行うため、町にあるテアトルと呼ばれるホールに先生たちは集まります。
この日は授業が無いのか?
実は、高校生が先生の代わりになって小学生などを教えているのです。
多くの先生が表彰を受けています。
こうした表彰だけで2時間くらいは使っていました。
表彰が終わると、県内の有志の先生たちによる演奏が始まりました。
去年これを自分たちの学校がやったなぁ…
辛かったなぁ…
としみじみ。。
今年は県内の音楽の先生たちが担当で演奏してくれました。
やっぱり音楽の先生たちなだけあって、レベルが高い演奏でした。
最後に
2年目になると1年目で経験したことをもう一度経験することになります。
明らかに心の余裕が違いました。
自分もだいぶ、モンゴルに慣れたんだなぁと実感する瞬間です。
モンゴル国JICA事業25周年記念式典
もうモンゴルはすっかり寒くなって来ました。
日本でいうと12月くらいな感じでしょうか…
さて、9月29日に「モンゴル国JICA事業25周年記念式典」が行われました。
モンゴルにJICAボランティアが派遣されて25年が経ったそうです。
初めて派遣されたのは、日本語教師2名だったそうです。
今回の式典には、その初代ボランティアの方もいらっして、当時の話をしてくれました。
また、この25年間で650名のボランティアがモンゴルに派遣されたそうで、なかなか大変な数だなぁと感じました。
現在のモンゴルには59名のボランティアが派遣されていて、その活動を紹介するパネルもありました。協力隊っぽさが十分に伝わる写真パネルでした。
式典では、偉い人たちの挨拶や現役隊員の活動紹介などもありましたが…
自分は、有識者とのパネルトークに現役隊員として参加しました。。
参加者は右から、
司会:モンゴル人
元隊員:日本人だけど現在モンゴルでNGO活動をしている
元国会議員:モンゴル人
現役隊員:自分
元カウンターパート:モンゴル人
全員モンゴル語がペラペラな中、拙いモンゴル語で話をしました。。
事前の打ち合わせにはなかったことも、急に聞かれ…それは日本語でこたえました(笑
モンゴル人と打ち合わせをしながら、パネルトークに参加するのはとても大変でしたが、良い経験になりました。
式典の後は懇親会です。
配属先のカウンターパートと一緒に食事をしました。
協力隊OBや関係者も大勢参加していて、モンゴルの協力隊は多くの人の歴史の上に成り立っているんだなぁと感じました。
懇親会の中で、隊員有志による「ソーラン節」や「盆踊り」馬頭琴とサックスの演奏…
とても楽しい会になりました。
それを見た配属先のカウンターパートから「今度学校の子供達にも教えてね」と言われ、また活動の幅が広がりそうな予感がしました。
突然の引っ越し
新学期が始まり、本格的に授業が始まろうとしていた頃…
借りている大家さんが家に来て
「これからここにキッチンを作るから、ちょっと採寸させてね〜」
とやって来ました。
今まで流し1つしか無かったところを、少し改善してくれるのか?
と思ったのもつかの間。。
「私がここに引っ越してくるからね」
ということで、大家に家を追い出され別の部屋を探すことになりました。
配属先の先生たちが、自分たちの情報網を使って空き部屋がないか探してくれました。
いつ引っ越しをできるかは分からない(「明日引っ越すよ」という可能性もある)ので、荷物だけはまとめておきます。
急遽引っ越し準備
ここからの景色は、なかなか気にっていたのに残念。
そして引っ越し先…
家賃は前の部屋と同じで、ソファーと部屋が1つプラスされました。
キッチンは相変わらず、流し1つのキッチンなので他のものは学校のものを借りて使います。
外観
配属先の社宅か?
と思うほど、先生たちや子供達がここに住んでいます。
3階になってしまったので、草原の見晴らしは少々…
ドタバタと引っ越しをして、あっという間に住まいが変わりました。
残り半年で気分転換でした。
草原マラソン
モンゴルといえば、草原。
その草原を走るマラソン大会に出場して来ました。
9月10日(日)
首都のウランバートルから車に乗ること1時間ちょいの場所に大会会場があります。
首都のウランバートルは車の渋滞がひどいけれど、ちょっと郊外に行くとこんなにも草原が広がっている場所に出れるんですね〜
この大会は、ゥン十年前にモンゴルに住んでいた日本人が「こんな素晴らしい草原でマラソン大会を開催したい!」という念願叶って続いている大会らしいです。
なので、大使館の方や日本人の方が多く参加しています。
(もちろん協賛も)
この草原マラソンに出場するために日本からはるばる来ている日本の方もいらっしゃいました。世界を股にかけるランナーです。
距離は
3㎞,5㎞,10㎞,ハーフ
自分はもちろん…
ハーフに出場です。(ちなみに、距離に関係なく参加料は同じ)
ごちゃごちゃ〜と開会式をやって
ごちゃごちゃ〜と集合がかかり、何となくスタートです!!
5㎞,10㎞,ハーフの人全員まとめてスタート
コース表示や距離表示なんて無いですが、何となく前の集団についていきます。
5㎞,10㎞の人たちは途中で折り返すので、前を走るのはハーフの人だけになりました。
草原を走ると、遠くの目標物が見えているけどなかなか近づかないという、遠近感が全くマヒしてしまうというツラさがありました。
草原はもちろん未舗装なので凸凹。
ギリギリ脚がもった状態でゴール!!
最後は後ろからドローンに追いかけられる展開に!!
草原の21㎞はかなりハードでした。。
閉会式
ハーフの優勝者には賞品として馬1頭です。
連れて帰るの大変そう…
他にも賞品用と待機させられている羊
でも、貰い手がいなかったのか、最後まで繋がれていました。。
モンゴル人はそそくさと帰る中、日本人テントの周りでは打ち上げが始まりました。
大会後の打ち上げは最高です。特にビール!!
ザ!モンゴルのホルホグ。。
スイカも大量に…
モンゴルに来たからには、いつか草原のマラソンに出たいと思っていたので、それが叶えられて良かったです。
また出たいかと言われると、5分くらい考えてしまいますが…
何はともあれ、運営の皆さん。ありがとうございました。
来月は任地のドルノドでもまたマラソン大会があるらしい…
新学期そして新図書室完成式典
9月になりました。
モンゴルはもう秋です。
隊員の中でも「パール(暖房設備)はいつ入るかねぇ」なんて話もしています。
さて、モンゴルの新学期は9月1日からです。
思えば、1年前この新学期に着任の挨拶をして、サックスなんか吹いたっけ…
今年も似た様な式をやりました。
が!去年と明らかに違う…何かが。
そう、心の余裕が。
先生たちと会うと「久しぶり!」「元気だった?」
と笑顔で挨拶を交わしました。
子供達からも「Аки багшаа!」と元気よく呼びかけられました。
自分の居場所があることにホッとします。
式の進行や1日の見通し…etc.
色々なことが想定内のことで、1年目と2年目の差を感じました。
カウンターパートからは
「明日(土曜日)新しい図書室の開室式典をやるから来なさい」
と言われ…
土曜日
テレビ局の取材が来ていて、かなり大掛かりな感じです。
それにしても、この図書室
夏休みの期間を使って、整備したそうです。すごい…
図書室の入り口には、モンゴル語、ロシア語、英語、日本語、中国語で書かれた部屋のパネルがあります。かなり国際色豊かな図書室になってます。
なんだか偉そうな人がわんさか…
わんさか…
これは、先生たちが昨年行った授業の指導案集
かなり分厚い充実した内容になっています。
いや、ここまでやれるモンゴルの先生たちを尊敬します。
そして、ますます自分のやるべきことは???となりますね。
そして、テープカット
この上に書かれている言葉がなかなかイカします。
「本とは、空の様に大きく、世界の様に広く、海の様に深い。本を読むことは、空を飛び、世界を旅し、海に浮かぶようなものだ」
誰かの言葉なのでしょうか。(海に潜るじゃないんだ…)
古代エジプト時代、プトレマイオス1性によって建てられたアレクサンドリア図書館を思い出します。
世界中の本を集めることを目的とされた、その図書館はさながら世界の知識が詰まった宝庫だっただろうと思います。
図書館はそうした、知的欲求を満たす場なんだなと改めて感じました。
最後に学校の校長先生が「私はこの学校で40年間校長をしていますが、念願の図書館を手にいれることができた」と言っていた言葉が印象的でした。
図書館…あぁ、図書館。
新たな知への出会いに図書館へいこう!!