10月 活動記録【багш нарын баяр バクシ ナリン バヤル】No.1
багш нарын баяр(バクシ ナリン バヤル:先生達のお祝い)
世界には、いろいろな祝日があるようで…
モンゴルには「先生達に感謝する日」があります。
(ちなみに、World Teacher's Dayというのが10月5日にあり、他の国でも同様の記念日があったそうで)
これが、なかなか大変でしたという話…
そう、それはさかのぼること9月の上旬
「先生達全員の会議があるから」と集められ、そこで言われたことは
「アキ!明日からМорин хуур:モリンホール 馬頭琴の練習よ!」
「??なんで?」
後々、だんだんと理解してきましたが、結局こういうことでした。
1.1年に1回багш нарын баярという日がある。(これは知っていた)
2.日曜日にそれを祝してТеатр(テアトル:劇場)と呼ばれているホールで発表会がある。
3.その発表する学校は、チョイバルサンにある学校で今年は本校が担当であること。
(つまり、毎年持ち回りで担当する)
4.しかも今回は50周年記念
本番は10月2日(日)
練習は、9月の第2週〜
毎日14時から練習が始まるということで行ってみても…
まぁ、想像はしていましたが毎回こんな感じでした。。
時間が経つとちょこちょこ先生達が集まってきて、発声練習が何と無く始まります。
日本だと「ア〜ア〜ア〜ア〜ア」と言いますが
モンゴルは「ミ〜ヤ〜ミ〜ヤ〜」と声を出します。
初めは何かの歌かと思いましたが、後々これが発声練習なのだと理解しました。
歌の練習が始まりました。
楽譜は特になく、とにかく、ひらすら同じ歌を歌いひたすら耳コピします。
全員の先生達が…
これは辛い。。
何回歌えば終わるのか分からない無限ループです。
指導しているのは、音楽の先生達ですが「もっと声を大きく!」
でも、歌詞も分からないし、譜面もないから…これは辛い!!
数日後、歌詞の書かれた紙がペラっと渡されました。
が…
1番2番繰り返しが全然分からない(汗
結局、どこを歌うのかは聴いて理解するしかありません。
時間が経つにつれて先生達のやる気も↓
音楽の先生達は「なんでちゃんと歌わないの!」と激オコ
(う〜ん。色々と理由はあるとは思うんだけど…)
練習が17時に終わって、その後小学校の先生達と教材研究19時まで
いやいやTime manegement…
こうした練習が毎日ありました。
金曜日!やっと休める!!と思ったら
「Маргааш 10цагаас(明日は10時からね ニコニコ)」
え?
土日も練習があるとは…
そして時間に行ってみると
練習は、その1時間後に始まることもしばしば。
今回発表するのは、合唱、合奏、そしてダンス
さすが、夜の11時まで練習をしているだけあります。先生達のキレッキレッのダンス。
にしても、音楽が爆音です。
これこそ爆音!!という位の爆音。低音ベースがなるたび、胸がドンドンと響くのが分かります。窓もミシミシいう位です。
なぜそこまで爆音をかけるのか…
この爆音を1日中聞かされてるだけで、疲れます。
「人はどれくらい爆音に耐えられるのか」という聴覚心理実験をされているような感じ。結論「30分が限界」
でも、それが3時間4時間続きます。
練習も残すところあと1週間になりました。
баяр週間になり、багш нарын баяр名物「高校生が先生の代わりになる週間」が始まりました。
高校生が授業を教えたり、始業のベルを鳴らしたりと
普段は大人がやっていることをやります。これはこれで、職業体験的な感じで楽しそうでした。
一方先生達は…
練習です。。
もう、10時から17時まで練習。最後の追い込みキツイ…
何回も通し練習をします。変化のない無限ループ…そして爆音…
衣装も着て練習
この衣装、全部このбаярのために作りました。
そして、リハーサルのために会場のТеатр(テアトル:劇場)へ向かいます。
先生に「日本にはこういう先生の日はあるの?」と聞かれ、すっぱり「ありません!」
「何で?最高じゃない!」
「いや、必要性を感じないから…」と
…続く