モンゴルってどんなとこ?

青年海外協力隊(JOCV)小学校教育での奮闘記

9月 活動記録 【багшын өрөө バグシン オロー】

自分の要請内容は、理科と図工そして学級経営などなど

 

багшын өрөө (バグシン オロー:先生たちのたまり部屋)

 職員室のような部屋?でも先生たちの荷物は全部自分の教室です。子供達が帰った後に、教材研究をしたり、専科の時間にノートを見たりする部屋です。

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放課後に、先生たちが教材研究をしていました。

モンゴル語(日本でいうと国語)の授業に苦手意識をもっている先生が多いです。(日本でも同じですね)

そして教材研究をしている中で「いつも同じ子が発表して、全員が授業に参加しないのよね」(これも日本でも同じですね 笑)

 

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それを聞いて「自分が日本でやっていた授業では」と話し始めると、食い入るように聞いてくれました。

 

教員歴で行ったら、絶対自分より上(むしろ2,3倍くらい)の先生が、こんな小童の話を必死になって聞いてくれています。

 

この授業に対する悩み、それをなんとかしたいという熱意に驚きました。

 

先生たちの悩み(問題)

「一部の子供しか授業中に発言しない。全員、発言させたい」

 

授業の内容は、「自分の自己紹介をしよう」というもので、その時間は「自分の好きなこと、夢を紹介しよう」みたいなもの。そこで、理由付けをしっかり言えたらOKっていう感じです。

 

そこで「ペア学習」を提案しました。

 

「まず、隣の人と話そう」

 

これが目標です。

 

これだけでも、先生たちの悩みが解決するはず。

本当は、授業内容について色々と言いたいけれど、欲張ると先生たちも大変だろうからやめておきました。(本当は、語学力が

 

次の日に、4クラスを見て回ると、先生たちも慣れない中ペア学習をやってくれました!

 

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そして、授業後の先生たちの感想は「гоё!(ゴイ:最高)」

「全員が、自分の考えを言っていた」

「全員が、ノートに書くことができた」

「普段、発表しない子が手を上げて生き生きしていた」

やっぱり、モンゴルの先生たちも子供の生き生きした姿を見るのは嬉しいですよね。

 

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日本では、何気なくやっているこうした授業技術もモンゴルではやってないものなのだな。

自分が今までやってきたことを、改めて見つめ直す良い機会になりそうです。