Skype交流:2回目
前回1回目のSkype交流をして、今回は2回目です。
今回のテーマは「互いの国を紹介しよう」です。
モンゴルの何を紹介するか?
モンゴルはЦагаан сар(ツァガーンサル:モンゴル正月)明けだったので、モンゴルの伝統的な服装やЦагаан сарの挨拶について紹介しました。
今回は、活動先のЗахирал(ザヒラル:校長)も見に来てくれました。
モンゴル正月では、このように年長者に対して挨拶をします。
正月という文化は各国あれども、挨拶や食べ物と言った文化は違って面白いですね。
自分が実際に行ったモンゴル正月↓
日本からは…
日本からは「知床の世界遺産」「姫路城」「厳島神社」「スカイツリー」でした。
そして、今回はお互いに紹介することが多くそれを通訳というのが自分の役割でした。。
日本からは、子供達が発表するための原稿や調べた内容を事前に送ってもらい、知らない単語を調べておきました。
Skypeなので、写真などを見せることができてモンゴルの子供達も、自分の拙い通訳でも伝わったのでは無いかなと思います。
姫路城の桜の写真は、やはりグッとくるものがあり、モンゴル語での説明にも力が入りましたね(笑
今回の世界遺産の紹介は、子供達の提案だったそうです。
日本に普通に住んでいて世界遺産を調べたり、ましてや紹介なんてしませんよね。
こうしたSkype交流を通して、日本の子供達が自国を振り返る機械になっているんじゃ無いかと思いました。
最後に
子供達から「ジャンケンをしたい」と要望があったので、1対1で5回勝負のじゃんけん大会をしました。でも、Skypeのタイムラグで上手くいかず…(笑
でも、そうした失敗を経験することも良いんじゃないかと思ってます。
このSkype交流を通して、自分自身も学びがたくさんあるし、日本の子供達にもたくさん学びがあるような気がして、とても楽しくできています。
次回の日程調整も行なっているので、どのように実践できていけるか楽しみです。
途上国あるある
日本では滅多に起きないことが、途上国では稀に起きます。
そして起きました。
水漏れ…
トイレの下の隙間から水が漏れ出るようになってしまいました。
なので、下の隙間をコンクリートで埋めました。。
でも、手の届かない後ろから水が!!
ウゥ…ン。
すると下の階の住人から「水が漏れて来てるぞ!!」と(汗
JICAの調整員やカウンターパートや近くに住んでいるモンゴル人の同僚や大家…
ありとあらゆる人に電話をして状況を報告します。
調整員さんに電話をすると「よくあることだね(笑 自分に過失がない場合は、大家の責任なので大家に修繕してもらうといいですね」
ということなので、大家と交渉。
意外とすぐに来てくれて状況を確認してくれたけれど、大家は次の日から田舎に行くそう。しかも、携帯の電波が通じない!!
次の日…
ドアをダンダンと叩く音で目が覚め出て見ると知らないおじさん。
なんでも、大家のお父さんらしい。
「トイレを交換して欲しい」というと「トイレは高い。お金が無い」という始末。
月の家賃で購入、修繕して欲しいと伝えると
「じゃあ、トイレを見てくる」
と言って去ってしまった。
その日は、何か知らない人が何人も来て水漏れのトイレを見ては「これは、交換するしかない!」と言って帰る(笑
そして次の日…
モンゴル人の同僚から「今日の10時に大家のお姉さんがトイレを買って持って行くから家にいて」と言われ、ホッ
しかし、実際来たのは16時(笑
でも直してくれるなら、なんでもいい。とにかくありがとう!!
訓練所にいるときに海外保険で「水漏れはよくありますから、ぜひご加入を!」と言っていて「そんなことあるの?」と思っていたけれど、実際本当にありました。
しかも、先輩隊員に聞くと結構経験しているみたい。
生活してみないと分からない事ってありますね。
いい経験になった。
モンゴル人のお宅訪問
同期隊員が馬頭琴(Морин хуур)を習っています。
その先生が、隣の建物に住んでいます。
よく「夕飯を食べに来なさい」と言われるので、行くことにしました。
その日は、モンゴル料理Бууз(ボーズ)を作るというので一緒に作りました。
小籠包に似ている食べ物です。
皮は小麦粉を練って、作ります。
小麦粉を長く伸ばして…
それを適当な大きさに切ったら、餃子の皮のように丸く伸ばします。
(これが難しい…)
でも、さすが何十年もの手つきは違いました。
伸ばした皮に肉を置いて包んでいきます。
生地が意外と伸びるので破けることはないですが、包むのが難しい!!
(結局全部難しい)
「モンゴル料理は、この小麦と肉で色々な料理ができるのよ!」と言っていました。
確かに…それはよく分かります。
郷土料理はその国の土地、気候にあった料理なんだとつくづく思います。
こうして見ると、先生が作ったものとそうではないものの差が歴然(笑
20分ほど蒸します。
そして食べます。
日本の食卓は一汁三菜というように、ご飯、汁物、お菜と食卓に並びますが、そうではないモンゴル。
これも食文化の面白さですね。
モンゴルでの商売
印刷屋さん
その名も「Канон Төв:カノン トゥウ」
カノンって…もしや…
何て思ってしまいますが(笑
働いているお姉さんは、2人いました。
そのうち1人にお願いすると、右側に置いてあるコピー機で印刷してくれます。
1枚:約5円
学校には、日本で言うところの家庭用のプリンター(EPSON)はありますが、大量に印刷するには向いていません。
たくさん印刷したい時などは、こういう店を使うのかな。
(自分はまだ使ったことがありません)
日本では、毎日のように学校で大量印刷をしていましたが、このような環境にいると「いかに印刷しないで授業をするか」を考えるので、いい機会になっています。
2年生:モンゴル語「勇敢なうさぎ?!」
日本の教師の授業力は「研究授業」と呼ばれる、授業に関する研究を現場の先生たちが行っているからだと言われているらしい。
実際に、自分も日本で研究授業の授業は、年1回の割合では受けていたし、校内でも月に1回必ず行っていた。
それは、海外でもLesson studyと呼ばれ、日本式の「研究授業」が輸出されているとか…
それは、自分の活動先でも行われています。
今回は2年生の先生がモンゴル語で校内研究授業をするということ
「アキにゴイ(最高)な授業案を聞こう」って、え?
モンゴル語の授業なんてお手上げ?
母国語の授業なんて、ネイティブの先生しかできないんじゃない?
いや、そうでもないなと今回思いました。
日本の国語の授業のイメージは…物語や説明文を読んで、その解釈を話し合う…etc.
でも、今の国語はだいぶ変わってきています。
ディベートをやったり、POP(お店の商品についている「店員さんオススメの本。泣いた!」)みたいなものを作ったり、音読劇をしたり、夏休み中のことを話したり、日記を書いたり…
母国語を使ってどう思考するか、表現するかという力を言語活動を通して、高めていく。というのが、今後の主流です。
つまり、言語を使ってどう活動を計画していくかを構想できたら、モンゴル語が小学1年生以下レベルの自分でも考えられるんじゃないか?!!
今回の授業は、かなり日本の低学年の「読むこと」領域に近しい目標を感じました。
(教科書しか読んでいないので、はっきりとは分かりませんが)
題材「勇敢なうさぎ」
教科書に詩のように書かれている短い話です。
単語の意味1つ1つはわかるけれど、肝心のうさぎが何故勇敢なのかが全くわからない(笑
ここが、やっぱり外国語の難しさか…微妙なニュアンスというもの。。
2年の先生も必死に身振り手振りで教えてくれます(笑
そして、理解した内容は以下の話…
ある森に動物さんたちが暮らしていました。
ハリネズミ、キツネ、アライグマ、クマが食事をしていました。
クマさんがちょっと席を外しました。
その隙にウサギが!!
クマさんのスープを全部飲んでしまいました。
そして、ウサギは大急ぎで家に帰り。
内側から鍵を閉めてこう言いました。
「クマ野郎のスープを飲んでやったぜ!!」
え?
「勇敢なウサギ」
順序を考えよう
提案したのが
「教材を4つの場面に分け、どのような順序になるかを考える」ということです。
そこで、先生が4つの場面の絵を描いてくれました。(マジで上手い!)
1.登場人物は誰か?
2.誰が中心人物か?
3.中心人物の動きがわかる言葉は何か?
4.いくつの場面に分けることができるか?
それは、なぜか?
今回の授業では、書かれている事柄の順序(ウサギの動詞)や場面の様子などに気づく
というところが目標ですかね。
最後に
にして、こうした研究授業を定期的に行っている活動先。
協力隊いらないんじゃね?(笑