モンゴルってどんなとこ?

青年海外協力隊(JOCV)小学校教育での奮闘記

11月 活動記録【таслах 欠席】

モンゴルでの誕生日は、誕生日を迎えた人が料理を作り友達や同僚に振舞います。

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そして、その日も…

 

もちろんархи(アリヒ:ウォッカ)も出てきます。

そして、回し飲み。一気飲み。。

 

16時から始まり、20時になり…

お祝いに来る人も、チョコレートとархиを持ってきます。

(あぁ、これは絶対終わらないパターンだ…)

 

そう危機意識を働かせ、すぐに家に帰宅。

 

そして次の日、もの凄い二日酔い…

久々に酷い二日酔いでした。そして(今日は、休もう…)

 

担当する授業も無かったのが一番大きな理由ですが、今日休むと…

・日本人はモンゴル人ほどархиに強くない

・あまり飲ませすぎると、次の日休む

・だから、日本人にアルハラしちゃいけない

(本当に、アルコールの強要が半端じゃないです)

 

という風になるんじゃないか?!

と、戦略的休暇を取ることにしました。

 

すると、昼頃に職場の同僚が家に来てくれ、おかゆの様な物を作って来てくれました。

そして「次からは、飲めなかったら飲まなくて良いからね〜」と言ってくれました。

 

年末年始にかけて、архиを飲む機会は増えて来そう。

今回の二日酔い休み作戦が功を奏してくれると良いんだけれども…(笑

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11月 活動記録【Харьцаа 比】

2週間交代で各学年に入り、授業をしてます。

 

2年生の次は…4年生!

 

先生たちと事前に打ち合わせをし、どんな教科をやるのか話し合います。

今回は、算数「比」の学習。

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比の学習といっても、日本の学習内容とはだいぶ違って、問題自体が比の考え方を使わなくても答えが出てしまうのもの…

「ん?つまり、比って…」

なんて、こっちまで分からなくなりそうな教科書の作りです。

 

そして、4年生から「協同学習」の形態で授業実践してみようかなと考えています。

理由は…

1.自分自身が協同学習に関して研究を深めたい。

2.教師が喋りすぎる授業を改善したい。

3.子供のもつ学習力をモンゴルの先生たちにも知ってほしい。

 

という理由をつけてますが、要するにモンゴル語で授業をするのは難しいのです(笑

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まず、先生たちに日本の協同学習に関する動画を見てもらいました。

「自分は、こんな授業をしたいから、協力お願いね〜」

と授業のイメージをもってもらいます。

 

そして、実際の授業…

 

まず算数の学習では「算数的活動」を大切にしたい。

算数的活動…

 ・作業的・体験的な活動など身体を使ったり、具体物を用いたりする活動

 ・算数に関する課題について考えたり、算数の知識をもとに発展的・応用的に考えたりする活動

 ・考えたことを表現したり、説明したりする活動

 

つまり、教師の説明に偏った授業やひたすら計算問題を練習する授業はやらないようにしよう、ということ。

 

今回の授業では、グループ学習で考えやすくするために、半具体物教材として、赤と青の丸い紙を用意しました。(教科書にもあるし、分かりやすそう)

 

全体:赤丸、 青丸:赤丸…

色々なパターンで比を学んでいきます。

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授業では「はい、ここ読んで」「これ何?」「考えたこと言ってみて」「分からなければ、友達に聞くんだよ」「分からない人がいたら、教えてあげてね〜」

と、とにかく子供達に喋らせました(笑

 

また、授業をやっていくなかで(あ〜そういう意味の問題だったんだぁ…)と自分の教材理解が深まることも。。(汗

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とにかく、子供達はよく学んでくれました。

 

【今回の実践の振り返り】

1.ラミーネートフィルムを使った、ミニホワイトボードは大変有効的。

グループの意見を黒板に張り出して、一気に見ることができるし、考えの比較にも最適。

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2.個別課題→グループ共有の流れが上手くいった。一度、自分自身で課題に取り組むことによって、問題の共有がスムーズにできたんだと思う。

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3.グループを編成する際に、一人一人役割を与えたことがよかった。今回与えた役割は…

①話し合いの進行役 

②タイムキーパー 

③ホワイトボードに書く 

④話し合いの際声が大きくならないように気をつける

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課題:

1.とにかく時間がない!問題の1問1問に系統性がないので、1つ1つ問題の解法を考えなければいけない。つまり、「1の問題の解法を全員で吟味したら、あと2、3、4の問題は解法を発展・応用すればいい」という問題になっていない…

 

2.そうした大量にある問題をこなす為の方法を色々と試してみたけれど、しっくりくるものがなかった。。

子供達の学習している教室の物理的な環境と個人とグループ、集団の切り替え、滞りなくノートをチェックする仕組みやタイムマネジメント

現状にあった、方法をもう一度検討してみたい。

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今回の4年生の授業では、毎日4時間(4クラス全部)算数をやりました。

やっぱり、1時間目より2時間目、3、4時間目と授業の質が上がってるなぁと自分でも実感できます。(1時間目のクラスはごめんなさい…)

こんな風に同じ授業を何度もやる機会なんて、そうあるものでも無いので授業の腕を磨くにはなかなか良いチャンスだと思ってやってます。

 

11月 活動記録【хичээл 授業】

自分が授業をするか、しないか。。

それに迷いを感じていた日々。

 

今の語学力では、絶対にろくな授業はできない…

でも今の現状もたいした活動をしているとも言えないし、何より日々の活動に充実感が無い。。

 

本を読みあさったり、同期隊員や先輩隊員に愚痴を聞いてもらったり、経験を聞いたりと…

そしてたどり着いた答えは「授業をやる」ということ。

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「自分がやりたいことやっちゃえ!」と割り切っちゃいました。

(アドラー心理学でいう課題の分離?笑)

下手でも子供達に伝わらなくても、自分が授業をしたいからやっちゃう。少なくとも現状からは、何か変化するはず。

 

自分が協力隊に応募した動機も、現地の学校で現地の子供たち相手に授業をしたいから。

そんなことも思い出しました。

 

そして2年の先生たちに「授業をしたい」というと「じゃあ、一緒にやりましょう」と快く受け入れてくれました。

感謝!

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やる教科は、日本でいうと理科(のような、生活科?)の単元です。内容は「音」

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昔の日本の理科でも扱っていたそうですが、今では無くなってしまいました。

 

1クラスに与えられた時間は2時間なので、今回授業で行う活動は、大きくは2つ。

「ストロー笛」と「糸電話」

 

ストロー笛では、音は物が振動することによって出ることを体感させたい。その仕組みを利用して、糸電話で遊ぶ。

また、グループでの活動も十分に取り入れたいなぁ。。

 

さて、実際の授業

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自分が板書したり、指示したことを担任の先生がもう一度言いなおすという感じ。モンゴル語モンゴル語で通訳する感じですね(笑

 

ストロー笛は、比較的簡単に音が出て楽しく活動できました。

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教科書に書かれている言葉を基本として、発問を考えたけれど、予想していた答えとは違うものが…

やっぱり、言葉のニュアンスが難しい。。

でも、最終的には想定したように「震えると…」という言葉を出させることができました。

 

そして糸電話

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意外と器用に作っている様子に感心しました。また、出来ない子には、近くの子供が手伝っている姿も見られて、とてもいい感じ!

 

糸を交差させると、複数の人数で同時に会話もできる!

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なんてこともしました。(本当は、気づかせたいけれど発問が難しい…)

糸電話では「聞こえる時と聞こえない時では何が違う?」なんて発問しましたが、なかなか難しかった。

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最終的には、担任の先生が「こうでしょ!」と教えてしまって。あらあら…という感じに(涙

 

そしてグループ学習

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グループ内で一人一人感想を発表。

モンゴルでは、どうしても「先生」対「1人の子供」の発表になりがちなので、こうしたグループ学習の方法もどんどん知ってほしいですね。

 

3日間で14時間(フルで15時間)という、なかなか詰め詰めのスケジュールで授業をしましたが、とても楽しかった。

やっぱり授業だな!

と確信を持った3日間でした。

そして、今の自分の語学力と今の世界的な教育の潮流、そしてモンゴルの教育の課題を総合的に考えると…

何か自分のやるべきことがちょっと見えた気がしたな。

 

次は、4年生の先生たちと授業を考えていきます。

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11月 活動記録【тэмцээн 大会】

放課後に先生たちが忙しそうにしていた理由。

それは、クラス対抗のтэмцээн(テムツェーン:大会)があったからでした。17時から練習を始めるクラスもあったくらいです。

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さて当日、そのтэмцээнが行われる学校の講堂へ行くと、爆音とともに、子供達が歌や踊りを披露しています。

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モンゴルにはいつくかの民族がいます。それぞれの民族の衣装や踊りをクラスごとに披露します。

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こうした自国の伝統や文化を大切にする姿って素敵ですよね。

日本で小学生が着物や浴衣を着るなんて無いですもんね。

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そしてその歌や踊りを、音楽の先生たちが、審査をします。

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これが、тэмцээн(大会)といわれている理由かぁ。。

 

「日本でも同じような行事があるでしょ?」と聞かれたけれど、だいぶ雰囲気が違いますね。

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日本の場合は、学習発表会という形で演劇、音楽、図画工作を披露しますが、その過程を大事にしたり、達成させることに意義があるような気がします。

でも、モンゴルでは結果を大事にするのかなぁ。なんて感じたり。

そこは考え方が微妙に違いますね。

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そして、このтэмцээн。スケジュールを見せてもらうと、何と朝の9時から19時まで休憩無しのぶっ続け鬼スケジュール!!

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子供達は、自分たちの出番だけ出ればあとは終わり(つまり、他のクラスの鑑賞はありません。)だけれども、審査している先生たちは??!!

 

「アキ!あなたの仕事はこれよ!」

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とビデオ記録係りに任命されましたが、ぶっ続けはキツイ…

 

結局、小学校の全部のクラスが終わったのが15時くらい。

6時間ずっ〜とビデオを撮影していました。

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中学校が始まりそうだったので「じゃあ、自分はこれで…」とそそくさと退散!!

逃げ時が肝心です。

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後日聞くと、スケジュールが押しに押して終わったのは夜の23時だったそう。。

 

いやいや、最後までいなくてよかった。

 

それにしても、本当にタフというか何というか。

しかも、今回の衣装は全部手作り!

保護者が放課後に学校へ来て、全員で協力して作っていました。

ある意味、学校と保護者が一体となって作り上げたтэмцээнだったと思います。

 

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チョイバルサン生活 3ヶ月目【Сар 月】

11月14日は「スーパームーン」がありました。

何だか、スーパームーンって毎年あるんじゃ?なんて思っていたら、今回は68年ぶりとか。何だか凄そうですね。

 

この写真は家の窓から撮った写真

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比較しないとよくわからないなぁ(笑

 

月のことをモンゴル語ではсар(サル)と言います。

ちなみに、1月2月の月も同じсар(サル)

こうした言葉の感覚はやっぱり、東アジアだから同じなのかなとも感じます。

 

今回は、チョイバルサンの町の様子をちょこっと紹介

1)冬の町の様子

気づいたら、スケートリンクができてました。

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スキー場のように音楽が爆音で流れています。

スケート靴の貸し出しもあるそうですが、まだ挑戦はしてません。

 

町も雪に覆われています。

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でも、雪は乾燥しているからか、片栗粉のような雪です。

踏むと「ギシギシ」と耳当たりの良い音がします。夏の砂っぽい感じよりは、雪に覆われている方が良いかもしれません。

 

2)冬のзах(ザハ)

外は毎日氷点下ですが、зах(ザハ:市場)は元気に?営業中

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覆いがかかっているので、商品を見るためには開けないと分かりません。普通に商品に雪がかかっていたりしますが、溶けないので大丈夫なのでしょか?

 

こちらは室内

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同期隊員が冬用の靴を買っています。

自分も、Timberlandのパチモンを ₮50,000(約¥2,300)で買いました。なかなか快適です。

 

3)モンゴルのгуанз(ゴアンズ:食堂)

首都の同期隊員がチョイバルサンに遊びに来たので、同期でгуанзでお昼を食べました。

肉まんみたいなマントンボーズや、蒸し餃子のようなボーズ

インスタントラーメンのような(笑)チャダサンゴエモン

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実は、普段はгуанзで食事はあまりしません。なぜなら…美味しくないから(笑

でも、今回行ったгуанзは美味しい食堂でした。

モンゴル料理には、必ず肉が入っています。

モンゴル人曰く「肉の入っていない料理は、料理ではない!」だそうです。

こちらは、ゴリルテイシュル(麺入りのスープ)

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名前を忘れたけど、肉と卵ちょっとの野菜炒め

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ビフテキだったかなぁ。卵の下にハンバーグみたいなのが隠れています。自分はこれを頼みました。確か₮4,500(約¥200)位だったかなぁ。

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昼食を食べて、首都に帰る同期を見送ります。

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大型バスに乗って、12時間かけて帰ります。

ほんと、よく来てくれました。ありがとう!!

 

4)その他

同僚の娘さんの誕生日会に呼ばれて行きました。

モンゴル料理:ツォイバン(塩焼きそば風な料理)

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そして、ケーキ

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なかなかのコテコテ感です。

クリームがやばいです。。

このケーキに今度苦しめられることになるのですが…それはまた別の機会に(笑

 

と何だかんだ3ヶ月くらい生活すると慣れてくるもので、海外生活ってこんなもんかぁって感じです。

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