モンゴルってどんなとこ?

青年海外協力隊(JOCV)小学校教育での奮闘記

振り返るという時期:所得と学力の関係について

JICA現地事務所から「帰国の為の書類を書いて送ってください」とか「任地から撤退する飛行機は12日でいいですね〜」とか…
そういった連絡が多くなりました。
また、日本で2日間行う研修のプログラムを確認したり、宿泊先を決めたりと…

「あ〜帰国するんだなぁ」という実感をジワジワと掻き立ててくれます。

 

この2年間を振り返るために、最終報告会という現地プログラムがありますが、そこで「何を話そうか…」と考えることが多くなりました。

勢い余って、最近は哲学の本何かを読んだりしてますが(笑
哲学とは「新しい価値観を見つけ出す行為」
つまり、従来ある常識(価値観、見方・考え方、概念、意味…)に疑いをもち、新たな価値観を生み出すこと。
これって、モンゴルという国で生活をしたからこそ、感じている今の価値観じゃね?つまり「これってJAZZじゃね?」同じく「これって哲学じゃね?」「ヘーゲル弁証法的な、価値観のアウフヘーベンじゃね?」なんて思ったりもするわけです。

 

最終報告会までには、何かしら形にして発表できるようにしたいと思います(笑

 

 

他の学校で理科の授業をする

同じ任地で同期の小学校教育隊員がいます。
その隊員の配属先の先生から「理科の授業をやって欲しい」と依頼がありました。
自分のCPにお伺いを立てると「いいよ〜」とのことだったので、授業をしに行って来ました。

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何がそんなに違うのだ

クラスに入ると、全員が教科書やノートを出している!!
先生が説明をするとほとんどの子供が耳を傾けている!!
自分の配属先の学校との違いを、肌感覚でヒシヒシと感じました。

実験も方法を理解しながら進めている…

自分の配属先の学校だったら…(笑
確実に子供達の何かが違う!と直感的に感じれれる違いでした。

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自分の配属先の学校の子供達は1年生で本当に初めて文字に接する。
そんな子供が多いそうです。
日本でも小学1年生でひらがな、カタカナを学びますがある程度、読める(少なくとも知っている)というレベルですが、配属先の学校は「文字を知らない」というレベルです。
(まぁ、日本とモンゴルでは社会教育水準の違いがあるのかなぁ)と思っていましたが、他の学校の子供達と比べると(果たして社会教育水準の問題なのだろうか?)と感じてしまします。
そこで、考えれられる理由は

・家庭の所得格差

今回授業をさせてもらった学校は、街の中心部にあり、親の所得がある方です。
しかし、自分の配属先の学校の親たちは無職ばかり。
(以前、リストを見せてもらったら8、9割両親が無職でした)

日本でも所得格差と学力に関する問題は、ここ数年よく取り上げられている。
モンゴルでは、日本で言う所の学校外教育(塾とか)にかける”教育投資”の問題というよりは、生活をして行くのも精一杯な”家族ストレス”による心理的ストレスが子供の発達環境に及ぼす問題の方が大きいような気がしてならない。
(まぁ、日本の6人に1人は貧困層といわれている時代ですから、同様の問題があることは間違いないと思う)

今回は、他の学校で授業をさせてもらうという機会を得て、モンゴルの教育や所得と学力について考えることができてよかったと思った。
自分ではどうすることもできない部分がほとんどだけれども、今出来ることを少しでもできらたいいかなと思う。

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