モンゴルってどんなとこ?

青年海外協力隊(JOCV)小学校教育での奮闘記

任地を飛び出して 〜モンゴル教育隊員セミナー〜

協力隊では、様々な職種の隊員が活動しています。
看護師から情報系まで…
その中に教育系も勿論いるわけですが、それぞれの任地(活動先)に行ってしまうと、個々で活動することが主になります。

でも、せっかくの同職種。お互いに情報を共有したり、協働してセミナーを開催したい。
ということで、去年モンゴルでも新たに(以前は存在していた?)教育隊員による分科会が発足しました。主にはFacebook上で情報共有をしていますが、もう一つセミナーを開催するという目的がありました。

今回開催する場所はサインシャンダという場所です。

モンゴルは国土が広いので、移動だけでなかなか大変。

チョイバルさんからは、飛行機で1.5時間かけて首都に上がり、10時間かけて鉄道移動です。

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前日に初めて全員揃ってセミナーの準備や打ち合わせをします。

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ここはやっぱりモンゴル。
学校の校長先生に挨拶をしに行ったら、詳細をよく知っていませんでした(笑
そして、急遽先生たちの人数も増えることに…
まぁ、モンゴルあるあるです。

 

セミナー当日

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ちゃんと準備してくれているか一抹の不安はありましたが、お願いしたモノを準備してくれていてホッとしました。
ただ、パソコンは無かったので(打ち合わせでは「沢山ある」と言っていてのに 笑)自分のパソコンを使用することにしました。

 

県内の先生たちが集まってくれました。
ありがとう!!

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セミナーでは…
なぜ「児童中心の授業をやる必要があるのか?」ということから話し始め、
「算数の授業について」「算数の模擬授業&算数活動の紹介」「理科の授業について」「理科の模擬授業」という内容でした。
モンゴルの教育課程では「子どもの発達を促す教育」というスローガンが掲げられています。しかし、現状は教え込み、暗記を促す一斉授業スタイルです。

 

日本でもそうした授業は未だに見受けられますが、徐々に「子供が主体的に学ぶ」授業というものの実践が増えつつあると思います。

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日本でも「生きる力を育む」と文科省がスローガンを掲げても、実際にどんな授業なのかイメージがつきません。(教員は自分の受けてきた授業をモデル化する傾向にあるらしい…)
なので、今回のセミナーでも「子どもの発達を促す教育」とはどんな授業なのかというイメージを先生たちにもって欲しくて模擬授業形式にしました。

 

まずはじめに理論的な話をして…

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それを実際に模擬授業を通して実感してもらう。

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模擬授業で行なった単元は、モンゴルでは4年生で学ぶ「電気の通り道」です。

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先生たちは「この単元は簡単よ!」
と言っていましたが、それは「電池のプラス極、マイナス極につなげなさい!点いたでしょ!」という授業をしているから。。
点く回路と点かない回路を比較して、電気の伝導という考え方を深めていないから簡単なのです。そういう部分も「なんでかな〜?」とぜひ深めて欲しいと話しました。(伝わっているかは微妙 笑)

 

セミナーが終わり、アンケートを取ると

今回のセミナーは有効だったと回答してくれた先生が9割以上でした。

・一緒に仕事がしたい。
・定期的に開催してほしい。
・今まで分からなかったことが解決できた…etc

セミナーを開催した成果はあったのではないかと思います。

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今回このセミナーには県の教育局の局長や小学校教育担当の人も来てくれたので、今後教育局と連携をして任地の隊員がセミナーが定期開催できたらいいなと感じました。

(自分の任地)チョイバルサンでは、先輩隊員のお陰で教育局でのセミナーが定期開催することができています。まだ地域での教育局でセミナーを開けていない場所で分科会のセミナーを行うことで、きっかけとなりそうな予感もします。

また、今回は通訳無しでやったので、一方的なセミナーになってしまいましたが、通訳を付けたらどう変わるかも試してみたいです。(活動期間のこり1ヶ月 笑)

 

 

 

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