モンゴルってどんなとこ?

青年海外協力隊(JOCV)小学校教育での奮闘記

今年も終わるので活動をちょこっと振り返ってみる:授業編

去年に比べて、だいぶ授業に入っていないなぁ。
という印象。

でも、CP(カウンターパート)が身近な存在になり…
(昨年度はCPが校舎の3階の管理職部屋にこもっていて、会話をするのは年に数回だった。今年度は人事の関係なのかCPが担任の先生たちの職員室で仕事をすることが多くなった)
一緒に授業観察をして、授業後の協議会で色々言わせてもらっています。
CPと一緒に活動をしている感じで、やっとJICAのいう「CPと協働して活動」っぽくなってきました(笑

 

昨年度は、算数とかも授業をしていましたが、今年は理科に限定して授業を実施中です。学校側の要望としては、やはり理科の実験に関して実践事例が欲しいみたいです。

 

 

理科の授業

5年:影で太陽の位置を明確にする

という単元。

実はこの単元、昨年度も5年の先生に観察・実験方法を提案した授業でしたが、、
昨年度はこっちの意図があまり伝わらず、不完全燃焼な授業に。。

 

mongolia28.hatenablog.com

 

今回は、しっかりと観察結果を記録し、懐中電灯を太陽に見立てて実験をすることができました。

 

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「記録した線と同じ影の長さになるように、懐中電灯を動かしてみよう」
懐中電灯の動きによって太陽の動きを理解することができました。

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今回の授業は事前の観察が重要な単元でした。
観察の大切さを伝えられたかなあ。。

 

4年:影について調べよう

今度は同じ影でも、影の特性について勉強する単元。
これも去年提案した授業。でも今回は先生が実験をするのではなく、子供達が実験することが出来てよかったです。
 

mongolia28.hatenablog.com

 

影が出来るのは、どのようなものか?(ガラスは影が出来ない、プラスチックは薄く影ができる…etc)

また、一つのものから二つの影を作るための方法を考えたり、二つの影を動かしたり、大きくしたり小さくしたり…
といったことも実験しながら考える単元です。

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この授業では、比較したり予想したりすることがし易い内容でした。
子供達も見通しをもちながら、実験をすることができたので問題解決型に近い授業だったのではないでしょうか。

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ただし、家にある懐中電灯を持ってこさせたところ、LED電球が4個も5個もついているライトなどがあって影が沢山!!なんてことも…
やはり、適した道具で実験を行わないと正しい結果も得られませんよね。。
まぁ、それはそれで「何でそんなにたくさん影が出来ちゃったの?!」とふれば、また新たな学びになるので良いけれど。

5年:てこの規則性

モンゴルの教育課程は日本の教育課程をそっくりそのままコピーして作られた

なんて話を聞いたことがありますが、それをすごく実感する単元がこの「てこの規則性」

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でもこの単元。実験よりも結果をどのように整理するかというデータの処理に関してが難しい単元。1回目は自分が授業をやり、その後は先生たちが授業をしたけれど、どうしても結果のまとめ方を理解していないから「難しい!!」という風になってしまう。

 

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こういうところが授業は難しいなぁと感じます。
教科書に載っている通り実験をして、載っている通り結果を書いてもその結果を「どう見るか」(どう見せるか)という教科書に無い部分がどうしても必要になってきます。
それは、教科の授業研究の中で学んで行くことなんですが。「難しい!!」だから実験をやらないで、教え込む。にならず、「どうしたら子供達が結論を導き出せる授業になるか?」をもがいて研究していって欲しいと思います。

 

しかし、総じて本当に研究熱心な先生たちだと思います。
授業を観察している先生たちも「〜と子供達に発問してみたら?」「黒板に〜を描き加えないと授業が進まないわよ」と子供そっちのけで、指摘しまくってます(笑

算数のように「こう計算するのよ!わかった?!」という授業をしている中で「グループで話し合う時間を増やしましょう」「子供に予想を立てさせましょう」「予想を確かめる実験をさせましょう」「結論は子供達でまとめさせましょう」という、こっちの要望をもがきながらも頑張ってくれているという感じです。

残りの期間で、少しでも先生たちが理科の授業の改善ができる方法を考え貢献できたらなぁと思います。

 

 

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