小学5年生の算数
5年生の算数の授業をしました。
まぁ、やっぱりモンゴルの教科書はツラい…
今回の単元は「比」と「平行移動、回転」
目次
割合と比
スパイラルな学習について
4年生の時にも「比」の単元を任せれたので、4年の先生が
「また比なのね。子供達は、授業でやってもすぐ忘れちゃうから何度も勉強しなければならないのよ」
日本でも「スパイラスト算数的活動を大切にした学習指導の充実」
と言われているけれど、"スパイラル"ってただ単に同じ内容を繰り返すわけではなくて、算数的知識・技能、思考力・表現力のスパイラルだから、ちょっとモンゴルとは違う。
日本:考え方のスパイラル
モンゴル:計算の仕方、問題の解き方のスパイラル
こんな違いがあるのかなぁ、と感じています。
比と割合の違い
だから、モンゴルで教科書を見ると「これを4年生でやるの?!」なんていう内容が結構多いです。
言葉の問題がもろに「ガツン!」と響いてくるのも算数の授業ならでは…
例えば 「ХарьЦаа」と「Пропорц」
辞書で引いて見ると
Харьцаа:①付き合い、関係、態度、待遇 ②割合
Пропорц:掲載なし‼︎
なので、教科書を訳して見ると…
2つの割合が等しいのをПропорцといいます。
いまいちよく違いがわからないので、モンゴルの先生に聞いて見ると
「Харьцааはモンゴル語、Пропорцはロシア語よ〜」
ん…どのように使い分けているかがわかりません。
でも、授業をしていく中で子供たちの反応から
Харьцааは、4分の3のような割合
Пропорцは、日本で学習する比のようなニュアンス
ということが分かりました。
本当言葉って難しい…
平行移動と回転
この謎の単元「平行移動と回転」
教科書を訳してみると
「三角定規が定規の上を移動しています。〜センチ動きました。その様子を描いて話し合いなさい」
?
「直線ABが平行移動しました。何マス移動しましたか?」
一体、何をここでは学ばせたいのだろう??
と全く教科書の意図を読み取れず、とりあえず授業へ(泣
そして授業をやっていく中で「これは6年の対称移動に関することでは?!」と気づきました。
つまり、頂点移動。
初めは、1点の移動が2点、3点、4点と増えてく教科書構成かぁ?!
そして、1方向の直線平行移動が2方向の直線平行移動へ発展していく教科書構成かぁ?!
そして、車の移動の問題は生活への一般化かぁ?!
という結論に至りました。。
「教材研究とは、教科書に表れていない系統性を読み解くことだ」という言葉を実感しました。
ノート指導という考え方
授業の中で子供たちのノートをチェックするのは、指導技術でもなかなかコツが必要なこと。なぜなら、一人ひとり問題を解くスピードは違うし、書くスピードだって違う。
その時間差をどのようにマネジメントするかが難しいのですが…
それ以前にこちら側のノートを見るスピードも大きく関係してきます。
(1、2問だからさっと授業中に見れるだろう…)
と高を括っていたら…
「バクシャー(先生)」と持ってきたノートを見ると…
(問題がどこに書かれているかわからない…)
(数字を解読するのに時間がかかる…)
と、あっという間にノートを持ってきた子供に囲まれました。。
「ごめん!後で一人ひとり見るから授業が終わったら、持ってきて〜」に急遽変更。。
日本でノートをサッと見れていたのは「ノートの書き方」を指導していて、問題の書き方、答えの書き方等が統一されていたからなんだ…
と改めて感じました。
ちなみに、ハネピンは正解という意味で使われています。
最後に
ん…やっぱり、授業の中で子供から学ぶことはたくさんありますな!
日々教師修行です。
(と、楽観的な考えてやっております。。)