モンゴルってどんなとこ?

青年海外協力隊(JOCV)小学校教育での奮闘記

11月 活動記録【Харьцаа 比】

2週間交代で各学年に入り、授業をしてます。

 

2年生の次は…4年生!

 

先生たちと事前に打ち合わせをし、どんな教科をやるのか話し合います。

今回は、算数「比」の学習。

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比の学習といっても、日本の学習内容とはだいぶ違って、問題自体が比の考え方を使わなくても答えが出てしまうのもの…

「ん?つまり、比って…」

なんて、こっちまで分からなくなりそうな教科書の作りです。

 

そして、4年生から「協同学習」の形態で授業実践してみようかなと考えています。

理由は…

1.自分自身が協同学習に関して研究を深めたい。

2.教師が喋りすぎる授業を改善したい。

3.子供のもつ学習力をモンゴルの先生たちにも知ってほしい。

 

という理由をつけてますが、要するにモンゴル語で授業をするのは難しいのです(笑

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まず、先生たちに日本の協同学習に関する動画を見てもらいました。

「自分は、こんな授業をしたいから、協力お願いね〜」

と授業のイメージをもってもらいます。

 

そして、実際の授業…

 

まず算数の学習では「算数的活動」を大切にしたい。

算数的活動…

 ・作業的・体験的な活動など身体を使ったり、具体物を用いたりする活動

 ・算数に関する課題について考えたり、算数の知識をもとに発展的・応用的に考えたりする活動

 ・考えたことを表現したり、説明したりする活動

 

つまり、教師の説明に偏った授業やひたすら計算問題を練習する授業はやらないようにしよう、ということ。

 

今回の授業では、グループ学習で考えやすくするために、半具体物教材として、赤と青の丸い紙を用意しました。(教科書にもあるし、分かりやすそう)

 

全体:赤丸、 青丸:赤丸…

色々なパターンで比を学んでいきます。

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授業では「はい、ここ読んで」「これ何?」「考えたこと言ってみて」「分からなければ、友達に聞くんだよ」「分からない人がいたら、教えてあげてね〜」

と、とにかく子供達に喋らせました(笑

 

また、授業をやっていくなかで(あ〜そういう意味の問題だったんだぁ…)と自分の教材理解が深まることも。。(汗

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とにかく、子供達はよく学んでくれました。

 

【今回の実践の振り返り】

1.ラミーネートフィルムを使った、ミニホワイトボードは大変有効的。

グループの意見を黒板に張り出して、一気に見ることができるし、考えの比較にも最適。

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2.個別課題→グループ共有の流れが上手くいった。一度、自分自身で課題に取り組むことによって、問題の共有がスムーズにできたんだと思う。

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3.グループを編成する際に、一人一人役割を与えたことがよかった。今回与えた役割は…

①話し合いの進行役 

②タイムキーパー 

③ホワイトボードに書く 

④話し合いの際声が大きくならないように気をつける

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課題:

1.とにかく時間がない!問題の1問1問に系統性がないので、1つ1つ問題の解法を考えなければいけない。つまり、「1の問題の解法を全員で吟味したら、あと2、3、4の問題は解法を発展・応用すればいい」という問題になっていない…

 

2.そうした大量にある問題をこなす為の方法を色々と試してみたけれど、しっくりくるものがなかった。。

子供達の学習している教室の物理的な環境と個人とグループ、集団の切り替え、滞りなくノートをチェックする仕組みやタイムマネジメント

現状にあった、方法をもう一度検討してみたい。

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今回の4年生の授業では、毎日4時間(4クラス全部)算数をやりました。

やっぱり、1時間目より2時間目、3、4時間目と授業の質が上がってるなぁと自分でも実感できます。(1時間目のクラスはごめんなさい…)

こんな風に同じ授業を何度もやる機会なんて、そうあるものでも無いので授業の腕を磨くにはなかなか良いチャンスだと思ってやってます。