10月 活動記録【япон хэл ヤポン ヘル】
モンゴルは世界で1番日本語の学習者率が高いそうです。
それだけ、日本に興味を持ってくれている人が多いということですね。
嬉しい限りです。
そうすると必然的に
日本人=日本語を教えられる
ということで「япон хэл(ヤポン ヘル:日本語)を教えて」と来る人がいます。
ただし、CP(カウンターパート:活動をする上でのパートナー)からは「活動時間内は、日本語を教えることはできない」と言われているので活動時間外を使って教えています。
(週1回 18時〜19時)
日本語を教える機会など、なかなか無いし
日本に戻った時に外国語活動の授業にも生かせるかもしれないと思っています。
訓練所で実際に自分も外国語を学んだわけですが、国語を教えるのとは全然違い、外国語学習の理論がそこにはあるような気がしました。
1.母国語と外国語の比較(違い、共通点)
外国語だからと言って、全然違うかというとそうでもありません。特に、モンゴル語と日本語は文法がとても似ていて、言いたいこと(考え)と語順が同じです。
英語は、日本語とそこが違うので難しいですよね。
そのように、違いと共通点をはっきりさせておくと、理解しやすくなるんじゃ無いかと感じています。
言語学で
シニフィアンは「意味しているもの」「表しているもの」
シニフィエは「意味されているもの」「表されているもの」
と言われています。
つまり、
シニフィアンは「犬」「нохой」と言った記号
シニフィエは、その言葉を聞いてイメージするもの
これらを結びつけて言語は獲得していくらしいです。
人は生まれた時から、周りの言語環境と身の回りの物や概念を音声言語(記号)と結びつけいく作業をするわけですが、大人になるとそれを意識的にやらないといけない。これが大変。要するに暗記なわけですが…そこで
3.In put と Out putのバランス
この2つが何かを習得する時には、絶対なんだろうなと思います。
でもただ暗記をするだけは、ツラい!
ということで、コミュニケーションです。
つまり質問形式の会話をまずは覚える。
例えば「これは何ですか?」「これはペンです」のお馴染みのアレです。
よく「こんな会話はしない。何のためにやるの?」という意見を聞きますが、今回モンゴル語を1から勉強して感じたのは
【単語量が少なくても、会話が成立する第一歩の会話】
が「これは何ですか?」「これはペンです」なんだろうと思います。
子供も小さい頃、「あれは何?」「これは何?」と言いますよね。
つまり、言語学習で質問型の会話をまずは習得することが単語量を増やすための第一歩なのかなと思います。
とまぁ、言語学の専門家では無いので、あくまで経験でしかものを言っていませんが…
日本語を勉強している彼は「日本の大学で日本の技術を勉強したい」ととても意欲的です。少しでも役に立てればいいかなと思ってます。