モンゴルってどんなとこ?

青年海外協力隊(JOCV)小学校教育での奮闘記

10月 活動記録【асуудлыг шийдвэрлэх アソーダリグ シーデウェルレヘ】

асуудлыг шийдвэрлэх(アソーダリグ シーデウェルレヘ:問題解決)

「問題解決力」

これはこれからの社会を生きていく上で必要な力の一つと言われています。

(他にはコミュニケーション能力や論理的・批判的思考…etc)

そのため、教育界ではそれを学校教育で一層育めるようにと教育課程が変わろうとしています。

 

日本の小学校理科では、この問題解決力を育てるために問題解決型の授業を伝統的に行ってきました。

自分もモンゴルに派遣されるまで、理科教育について勉強していたこともあり、何とかモンゴルの学校でもそうした授業をしたいと考えています。

 

まずやったのが、黒板掲示

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理科は問題解決過程に沿って授業を進めていきます。

事象との出会い⇨問題⇨予想・仮説⇨実験計画⇨結果予想⇨実験⇨結果⇨考察⇨結論⇨一般化・生活化(新たな問題)

つまり、こうした段階で区切っていくことによって授業の型が出来上がっていくんです。型ができると先生も授業のPDCAもしやすいですし、子供たちも見通しをもって授業にのぞむことが出来るので、結構大事なんじゃないかと個人的には考えています。

 

そして授業

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「ありがとう」と言って、快く使ってくれました。本当に素晴らしい先生たちです。

こうすると、板書も計画的に使えますよね。(にしても、黒板が小さい 笑)

 

子供達の記録用紙にも同様の言葉があることによって、授業でどこを考えているのかがわかりやすくなりますね。

(まぁ、書いてなかったりしますが 笑)

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最終的には、ノートに書けるようになってほしい。

 

実験も、できれば少人数グループでできるように考えたい。

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まぁ、ほんと理科は道具が無いと難しいです。それをどうにか考えなければ…

 

授業後に先生に「どうだった?」とアンケートを取ると以下の意見が

・問題解決の掲示あったから、やりやすかった。

・問題の文言がすごく大事。

・道具が無いのがツラい…

 

理科における「問題」の文言。

自分の学校の先生たちの授業のレベルが高いと感じるところは、まさにこの指摘です。

ある先生は「影について勉強しよう」という文言でした。でもそれを見た別の先生が「あの問題では子供たちが考えられないわよね?」と指摘。

以前、理科の問題解決に関するプレゼンをして「子供達が考えられる授業をしましょう」と話をしたらある先生が「考えがたくさん出てきたらどうするの?」と質問「それは、問題の文言1つで変わります」と答えました。

その時先生たちは「??」だったけれど、今回の授業で問題文の重要性について気づいてくれたのかもしれません。

 

本当に授業に関して熱心な先生が多いですし、自分も多くのことを学べます。

こりゃモンゴルで授業研究をじっくりやってみようかという気になります。

 

 

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近くの池も3㎝くらいの厚さの氷が張るようになってきました。